黒紅花
守れるだろうか?

この私に、貴方が・・・


愛しい人、どうか傷つかないで。

貴方を傷つけるのは、誰?


今朝とは違う、ファミリーレストランで
夕食を取った私達は、満たされたお腹に
大満足。

レストランの外、ドアの付近で私は心配
しているだろう祖母に連絡を入れる。

呼出音を聞きながら緊張する私の肩を
優しく叩いたのは、ひさぎ。

「あっちで待ってる」

「うん」

ひさぎは、バイクの元へと向う。

「もしもし、おばあちゃん?
 
 私、チトセ

 今日は、ごめん・・・」

電話で話す祖母からかえってきた反応は
いつもと全く変わりなかった。
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