黒紅花
その言葉に、ドギマギする私は
何も言えない。

泣きそう・・・

心拍数があがって、苦しい・・

「ちゃんと生活できるように
 なったら一緒になろう

 俺、頑張るからさ

 お前が傍にいれば頑張れる」

私の目の前に立つ18歳の貴方は
ものすごく大人で、その言葉の
通り私の事を必ず幸せにしてく
れるだろう。

「返事は?」

私の瞳には、二人の幸福な未来
が見えた・・・

「私・・・」

「私でいいの?

 は、無しだぜ」

「うん・・・」

「ずっと、一緒にいような?」

「うん」

私を抱きしめる貴方の温もりを
感じながら閉じる瞼。

消える、未来の私達・・・
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