黒紅花
私は、流産した後
会社を経営する
父親のコネで金さえ
積めば誰でも入れる
女子高に通う。

「今どき高校を卒業して
 いないと仕事は無い」

親の精一杯の愛情なの
かもしれないが
裏を反せば
馬鹿な娘をふらふらと
自由にさせて、また
余計な問題を抱え
込まされても
困るのだろう。

過去の事を引きずり
私は生きる。

男の事を引きずってる
訳じゃない。

ただ、子供を失った
悲しみは消えない。
< 3 / 409 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop