黒紅花
君の声
重なる窓
『僕達を捨てるの・・・』
残酷な仕打ち
現実に打ちひしがれる幼い僕に届いた、君の声。
『ひさぎ、貴方は強いよ
いろんなこと耐えて
生きてきたんだもん
ひさぎなら大丈夫
これからの貴方のこと
私は、ずっと応援してる』
その声、その言葉に背中を押された僕は目覚め今日を生きる。
----ここは、ひさぎが務めるバイク店。
バイクをきれいに拭き終えたひさぎは、額から滴り落ちる汗を拭う。
「ヒサギ、悪い
そのバイク、徳さんの家まで
届けてやってくれないか
帰りはどこかで昼飯でも食って
ゆっくり戻って来てくれれば
いいからよろしく頼むよ」
ひさぎの肩を叩くのは、オーナーの宅間。
「はい」
「代金なら俺が後で徴収するよ」
「はい、わかりました」
宅間から鍵を受け取るひさぎに声をかけるのは、職場の先輩。
「ヒサ、寄り道してくんなよ!
彼女んちとか?」
残酷な仕打ち
現実に打ちひしがれる幼い僕に届いた、君の声。
『ひさぎ、貴方は強いよ
いろんなこと耐えて
生きてきたんだもん
ひさぎなら大丈夫
これからの貴方のこと
私は、ずっと応援してる』
その声、その言葉に背中を押された僕は目覚め今日を生きる。
----ここは、ひさぎが務めるバイク店。
バイクをきれいに拭き終えたひさぎは、額から滴り落ちる汗を拭う。
「ヒサギ、悪い
そのバイク、徳さんの家まで
届けてやってくれないか
帰りはどこかで昼飯でも食って
ゆっくり戻って来てくれれば
いいからよろしく頼むよ」
ひさぎの肩を叩くのは、オーナーの宅間。
「はい」
「代金なら俺が後で徴収するよ」
「はい、わかりました」
宅間から鍵を受け取るひさぎに声をかけるのは、職場の先輩。
「ヒサ、寄り道してくんなよ!
彼女んちとか?」