黒紅花
そうね、それはきっと

胸の奥に秘めていた秘密を親友であるなぎに話してしまったことが原因。

わたし、後悔してるの?

ううん、なぎに話したことでほんの少しだけど心が軽くなったもの

後悔なんてしてない。


ただ、もしも、もしもだけど……


なぎが私の秘密をひさぎに話してしまったら……。

そう思うと気が気じゃなくて。

「イタッ」

考え事をしながら噛んだ爪、深爪しちゃった。

自分の指先を見つめる私……


大丈夫だよ。

なぎの話では、ひさぎと喧嘩して以来会っていない様子だったもの、それは無いよ。
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