【実録】不登校からの脱出
2回目の浪人生活

本格的な…

バイトを始めた。
通信制高校の同級生(年齢は4つ上)が当時働いていたレンタルビデオ店を紹介してくれたのだった。
とりあえず学習塾は辞め、春から冬の間はバイトに明け暮れていた。

一緒に働いていた人は、とても優しい人だった。
兄弟が多く、中学を卒業してから田舎を出て、フリーターをしている人だった。
世間知らずの私に優しく接してくれていた。
「学歴」が無意味であると彼女を見ていると感じていた。

仕事は単純なレジ打ちや新作ビデオを店頭用に準備をしたりした。
返却されたビデオを元の場所に戻したりしていた。
昼休みは店内のビデオを見ながら、紹介をしてくれた同級生と話したり。

常連さんとも仲良くなり、生活自体楽しかった。

多少のお金と自由な時間が、私を変えたと思う。
「引きこもり」という環境に疑問を感じ出した頃がこの時期だ。
どんな境遇であれ、外に向けて自分を出して行く事が大切なんだと思った。
多分通信制高校に入学した時から…「外に出なきゃ始まらない」と感じていたのかも知れない。

そして冬が近付き、私はビデオ店のバイトを辞めた。
再び個別指導の塾に通い始めたのだった。
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