【実録】不登校からの脱出

直感

フリーターを続けていたある日、新聞を読んでいるとある求人広告が目に入った。
某大手企業が嘱託社員を募集するのだった。
フリーターでも構わないと考えていた私は、この求人広告に心を動かせられた。
何か「ピン」と来るものがあったのだった。

募集の条件としては…高卒以上で土日祝勤務可能な人だった。
早速近所のコンビニに行き、履歴書を買ってきた。
ただ頭の中では「この大手企業が、私を雇ってくれるのか?」と考えていた。
駄目元で私は履歴書を出した。

試験当日…私は慣れないスーツに身を包み会場へ向かった。
かなりの人数が集まっていた。
緊張の中、適性テストは終わった。
あっという間の出来事だった。

後日面接をする為に、本社に呼ばれた。
当時の常務と面接を行った。
「通信制の高校だけど、どう思っている?」
率直に学歴に対する質問をされた。
「別に悪い事だとは思っていません」
私ははっきりと答えた。

面接の帰り…私は不合格を確信していた。
入社したくても競争率の高い会社が、一応短大卒とはいえ「元不登校児」を雇う訳が無いと思った。

何日か経ち、通知が届いた。
私は無事「合格」を手にする事ができたのだった。
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