【実録】不登校からの脱出

そんな状況でも…

基本的に楽天家な性格だった私は、妹への嫉妬心というものが胸の引き出しの奥の奥に行ってしまった。
本当に何も無かったように…祖父の病室に通い、普通に過ごした。
それもやはり、両親や祖父母の特別扱いが原因だと思う。

ただ引き出しに仕舞った思いが爆発するような事はあった。
その頃から「喜怒哀楽」という感情をあらわにし始めた。
例えば祖父母の家のガラスを割ったり…小学生レベルでは到底有り得ない行動を始めた。

両親に反抗するようになったのも、その頃くらいからだったと思う。
次女とバスで通っていた英語教室が終わると、日が暮れている事もあった。
私は次女を置いて、一人で先に帰ったりしていた。

怒られるのを分かった上でやっている行動だった。
よく父親から「人を小馬鹿にしている」と何度か言われたのを覚えている。
後「少しくらい馬鹿な子の方が可愛い」と言われたのは…本当によく覚えている。

そんな日々を過ごしていたが、特に小学校では問題は起こしていなかった。
きっと「普通の子」にしか見えなかっただろう。

そんな小学四年の秋、祖父が亡くなった。
奇しくも嫉妬心を抱かせた男性も少し前に亡くなっていたのだった。
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