今夜もアナタと。
ワタシが振り向くとセイが眉間にシワを寄せてこっちを見ていた…。



「ったく、ぼーっとするな、何回も呼ばせるな」



「ごめんごめんッ」



「………なんでもっと早く言わないんだよ」



「なにを?」



「……誕生日だよ」



ママから聞いてるかと…、というかまともな話ししたの今日が初めてじゃないかなッ?



「……もういい、用事思い出したから帰る、ジンこいつ頼んだ」



そう言い残すと振り向きもせずでていってしまった…。



なんなのよッ!ワタシが何したっていうのよッ!バカ!ナルシスト!変態!イケメン!




「あらら…ユアちゃんなんかしたのセイに?」



あのーニッコリ笑顔のシチュエーションですか今は?



「なにもしてませんッ!」



「まあまあ、冷めないうちに食うぞ、俺腹減ったから」



とジンッ…!料理うまッ!!

人は見かけによらずとはまさにこのこと…。

レイも作ったのかな?…まあいいかッ。



明らかに冷凍食品ではないピザにパスタにから揚げに…。



太る要素テンコ盛りのご馳走をいただくことにッ。

実はワタシもお腹ペコペコ
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