今夜もアナタと。
……やっぱり二人になると変にドキドキするッ…。




それはワタシが妙に意識してるからに違いない…。




これはいわゆる格差恋愛ッ!…………格差片思いかッ…。




「ふ〜ん」




かなり間を置いて腑抜けた返事を一つ。




王子がワタシの部屋から出ていく気配はない…それに机に向かって突っ立ってるのもいい加減疲れてきたッ…。



やっぱりプレゼントを渡すのは今だッ!とりあえず渡すだけ渡せッ!




「あのーセイこれッ!!」




ワタシは20年分くらいの勇気を使ってIRIE LOVEグッズを物色し始めたセイにプレゼントを突き付けたッ…。
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