今夜もアナタと。
なに?と言って綺麗過ぎる顔がワタシを覗き込む…。


外ハネの遊ばせた髪がきっちりセットされたまま。


セイは神様の最高傑作に違いない。DNAの内訳を見てみたいくらいだッ。


大きな透き通った瞳がワタシを捕らえている。


ああ…、女の子より綺麗な顔立ちでその中に男らしさがあるんだ。




「…い、おーい」



「は、はいッ!」



「いや、急にフリーズすんなよ…ってかこれなによ?」



「あの…その…いや…あの…誕生日プレゼント?」



ワタシなぜ疑問系?アハハ…




「それわかってるけどさ、この手紙…」




手紙?ワタシ紙袋のなかにそんなのあったっけ?




「赤西 聖さんへ、お誕生日おめでとうございます…えーと、今日のライブ最高でした。いっつもテレビ………「ぬわッ!!」」




ワタシは光の速さでセイから手紙を奪ったッ!!


思い出した思い出した…紙袋に入れて一緒に渡そうとしたファンレターかッ!今になっては恥ずかしい限りッ…。
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