DEAREST...
バイト!バイト!バイト!の
日々を過ごし、
クリスマスもお正月も
あたしの頭から抜け切っていた。


これから忙しくなるという時期に
あたしが担当する売り場の斜め前の売り場に
大学生の男の子がバイトで入ってきた。


背が高くて
愛想のいい人。

職場の人からも
お客のオバ様方からも
すぐに好かれて人気者だった。


朝からバイトの日が多かったあたしは
休憩のためコンビニで買ったお茶とオニギリを持って
その日は職場の食堂に行った。


すると、
広い食堂の中に1人座って
同じくコンビニのオニギリを食べている、あの大学生の男の子がいた。


彼はあたしに気づき、

「斜め前の売り場で
働いてるよね……?」

「同じコンビニオニギリ仲間で一緒に食べよ!」と

話しかけてきてくれた。


彼の名前は
佑飛(ユウヒ)くん。

優しい笑顔に
明るい性格。

職場の人やオバ様方から好かれるのが
ほんとよくわかった。


それから休憩が同じ時は一緒にお昼を食べ、
バイト終わる時間が同じ時は一緒に帰るようになった。

いつの間にかあたしは
彼を佑くんと呼ぶようになっていた。
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