DEAREST...
あたしは佑くん家のシャワーを借りて部屋に戻ると、
急に睡魔に襲われた。


もう夜中の3時。


佑くんは

「俺は床で寝るから
ちょっと嫌かも知れないけど
理都ちゃんは俺のベッドで寝てな?」と言った。

「そんなっ…。嫌じゃないよ。ありがとう」と

あたしはすぐ眠りについた。



目が覚めると朝7時。

床で眠る佑くんを見て

あたしは初めて人を愛おしく思った。


勝手に触っちゃいけないかも知れないけど…
あたしは冷蔵庫にある物で朝ご飯を作ることにした。


朝8時。
佑くんが目を覚ました。

テーブルの上の料理を見て佑くんは


「理都ちゃんが作ってくれたの?!」

「いただきます!!」

と、目が覚めて5分も経っていないのに

佑くんは嬉しそうな顔をして食べてくれた。


「理都ちゃん美味しかったー!ありがとう!」



これが本当の幸せ?



まるで昨日までのことが一瞬で消え去るかのようだった。
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