魅惑★ladyの作り方
「…あ?」
「あ、翔!?
今日は来る日じゃないはずじゃ…!」
扉を開けたのは運が良いのか悪いのか、噂をしていた翔だった。
その雰囲気、気だるそうな声に華楠の肩はビクッと跳ねる。
未来は顔を赤くして翔を見つめる。
「来ちゃ悪いかよ?
治療してもらったついでに寄っただけだ、すぐ帰る。」
「えっ、すぐ帰っちゃうの!?」
「あぁ、調子よさそうだな。
…で?
何それ。
また変なの未来の話し相手に?」
『ッ!』
怠そうに眉間に皺を寄せた翔に指を差され、華楠はギュッと手を握り締める。
その様子にすぐに気付いた海は、翔の頭をペシッと叩いた。
「ってぇな、何だよ。」
「結城ちゃんは変なのじゃない。
理事長の秘書っぽいのしてるって紹介されたろ?
今は未来のお友達。」
「はぁ?」