魅惑★ladyの作り方
清々しい空気に包まれる夜明け。
男女の荒い息と妖しい雰囲気に包まれた部屋に、翔はいた。
「貴方、上手いのね…。
激しいけど、がっつくだけの男とは違って確実に弱いところを攻めてくるんだもの…。
癖になりそぉ…。」
女は隣に寝転ぶ翔の身体を厭らしく指でなぞりながら言う。
翔は起きているが返事は返さない。
「テクニックもだけど、身体が最高…!
この身体に抱かれたと思うと、また身体が疼いちゃう…!」
女は興奮からか息を荒くしながら翔の胸に舌を這わせた。
…が、翔はそれを退けて立ち上がり、シャワールームに入ってしまった。
翔がキチンと服を着て出ると、女はまだベッドで裸のまま翔を待っていた。
「ねぇ、わかってるんでしょ…?
もう一度私を…」
「断る。
俺は満足出来なかった、お前じゃ足りないんでな。」
翔は上着をとるとそのまま身を返し、扉に手を掛けた。
「どうして!?
この私で足りないなんて…」
「顔だけって事だ、少しは身体も磨くんだな。」
翔はヒラヒラと手を振り、女を振り返らずに部屋を出た。
「翔…!
私は、必ずあんたを…!」