魅惑★ladyの作り方



…少なくとも俺は違う。と心の中で否定を入れつつ、耳を傾けてみる。


「帝様には呼び出され、馨様とは昼食を共にし!」

「放課後は慧様と二人きりになったり…!」

「海様と手を繋いで学園を出ていった事も調査済みですのよ!?」



話を聞いている限りわかった事は三対一と言う事と虐めているのがこの学園でも金持ちな方で権力を振りかざす事から煙たがられている三人組と言う事と…

自分以外のcharm☆fiveがその女を特別視しているという事…

海と、と言う事であの女…華楠の事を思い出したが直ぐに首を振って打ち消した。
なのだが…



『聞き捨てならない事が多数ありましたが…
とりあえず、私は調子に乗っているつもりはありません。』


この声に先程の考えを引き戻す事になってしまった。


「否定したって無駄よ!?
証拠は揃ってるわ!」


バンッと何かが地面に叩きつけられる音がして、ヒラリと紙が飛んだ。
いくつか翔のいる裏まで飛んできたので手にとって見ると…



「…嘘だろ」


 
 
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