魅惑★ladyの作り方


「止めろ!!!」


女の叫びと同時に、陰に潜んでいた翔が飛び出してきた。


「なんだ翔、そんな所に隠れてたんだ?」

「いい加減にしろよ…!
いくらなんでもやり過ぎだ。」

「何言ってるの?
わざわざ報告してきたくせに…
さっきの電話で結城さんを守って、今度はこっちの女達を守って…
偽善者気取り?
ははっ、それこそ珍しいね」

「俺が守ってるのは!
俺が守ってるのは…自分と、お前等だ。
こんなことしてたらこいつら死ぬぞ…?
一時的な感情で人生無駄にすんじゃねぇ!」


予想外な人物の登場に驚く女三人を余所に帝は翔を挑発するように笑う。
翔は汗をかきながら拳を握っている。
陰で、声や匂いに当てられていたのだ。



「翔に説教される事になるとはなぁ…。
もちろん、死なない程度にしてるよ?
我を失ったわけでもないからね。」

「だったらわかれよ!
たかが女一人がやられた位で…」

「翔…?」


 
 
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