魅惑★ladyの作り方
「帝は正式にはいないとしてー。
あ、翔の相手は!?
俺結構あの手のタイプは好き!」
「は?」
海がバッと翔を指差すと翔はうざったそうに起き上がった。
「…知らねぇ。
顔も覚えてねぇし、喋った事もねぇだろ。」
頭を掻き、はぁ、と溜め息を吐く翔に海はそれより大きく溜め息を吐いた。
「翔が関心持たなさ過ぎなんだよ。
お前がボーッとしてる時に隣で必死に喋ってたろ?
好かれよう好かれようって必死だったじゃん。」
「…知らね。
婚約者とかどーでも良いんだよ。
性欲だって外で処理してくるし、形だけなら何でも良い。
子供作らなきゃなんねぇんだったら愛情もなくヤるし。
それで良いだろ。」
「………はぁーっ。」
翔の言葉に海は肩を落とした。
もう、諦めてるよコイツ…。