魅惑★ladyの作り方
力が入らずバランスを崩し、慧に抱き止められた。
『あ゙ぐぅっ…!
すみ、ませ…』
「…華楠、どこが痛む?」
『ひぁっ…
どこも、痛くないです…
だから離して下さ…』
「華楠…」
『ふあぁあッ…!』
慧の胸を押して自分で立とうとする華楠の耳元で甘く囁き、腰砕けにすると慧は華楠の頭を自分の肩に置かせた。
帝、海、馨は二人の甘い声に顔を真っ赤にしながらその様子を見つめていた。
「気を遣うな…
どこが痛む?」
『んんっ…
ホントに、どこも…』
「華楠」
『きゃぅッ!?』
少し怒りを含んだ声で言い、耳たぶを甘噛みされると華楠の肩はビクッと跳ねた。
その様子を見ていた三人は流石に黙っておれず個々に慧の頭を叩いた。
「でも、結城さん…
本当にどこが痛いか言ってもらわないと病院にも連れて行けないんだけど…」
『そんなの、良いです…
助けてくださって感謝します。
でも、もうここからは放っておいて下さい…!』