魅惑★ladyの作り方
何かを堪えたように小さく、だが強くそう言い切った華楠に四人は困惑する…
何か喋ろうと海が口を開いた時
「…―華楠ッ!!!」
『由香、ちゃん…っ!』
校舎の陰から、華楠の唯一の女友達…由香が息を切らして現われた。
「うわっ、charm☆five…!?
あ、一人いないや…ラッキー。
じゃない、華楠!!!」
「なげぇな」
ぶつぶつ言いながら海が呟いた言葉は聞こえていないフリをして華楠の下に駆け寄る由香。
華楠も近くに来た由香に縋り付くように抱き付いた。
座っていた慧達はそれを見て立ち上がり、少し二人から離れた。
「華楠…っ!
こんなにボロボロで…
やっぱりあの糞女共にやられたのね!?」
由香が軽く華楠を引き離し、顔を拭きながら言うが華楠は何も喋らない。
言いたくないのかも、と帝が口を開こうとした時…
由香が、華楠の眼鏡を取った。