魅惑★ladyの作り方
――ガチャッ
『理事長、今月のアンケート結果を纏めてきました。』
「華楠ちゃん!」
「!」
扉の方を興味有りげに見ていた海、慧、馨と理事長の言葉で扉の方に目を向けた。
だが―…
『あ、先客ですか?
申し訳ありません、お邪魔をしてしまって。』
(何この古典的な真面目ちゃん―!)
現われたのは真四角の黒縁に分厚いレンズのはめられた眼鏡をかけ、左右に三つ編み。
制服もきっちり着ていてスカートも膝下、という海の思った通り、古典的な真面目ちゃんだった。
「カナンはカナンでも大違いだな…。」
期待した翔がチッと舌打ちする。
海や馨も興味なさげに目を逸らすが、慧はじっと入ってきた三つ編みの女を見つめていた。