魅惑★ladyの作り方
「え?」
海が聞き直すと、未来はバッと海の方を向き、興奮して口を開く。
「華楠お姉ちゃんね、昨日ちょっと車椅子に乗る事があったんだけどね、男の人が乗せようとするとビクッてして体が逃げちゃってたの!
その人ね、研修医で、若くて、格好良いから人気だったのにだよ!?
窓から見てるだけでどれだけ人気かわかるくらいだもん!
なのにね、それから来てもずっと触られたくないって感じで…
他の男の人でもそうだった!
なのに、お兄ちゃんは違うんだよ!」
「………え?」
早口にまくしたてる未来に何とかついていっていた海は、最終的に未来が出した言葉に固まった。
それじゃあ、まるで―…
「お兄ちゃんは特別なんじゃないのかな!」
「!」