魅惑★ladyの作り方
「全然、良いんだ!
あ、この子達のこと知ってるかな?」
『あ…と、多分…』
苦笑いを浮かべる華楠。
理事長は「鈍感なところも可愛いなぁ〜」と言いながら華楠を自分の隣に呼んだ。
華楠が馨の横を通るとき、馨の鼻がヒクッと動いた、
「…?」
「ほら、紹介するぞ。
結城 華楠ちゃんだ。
お前達の一つ下、二年生だぞ。」
『…はじめまして、二年の結城華楠です。
よろしくお願いします。』
女…結城華楠は礼儀正しく頭を下げる。
「あー、よろしくね…。」
海は自分達に媚びない事に驚きつつもやる気もなく手を振る。
馨、慧はじっと華楠を擬しする。
翔はもう華楠を見すらしない。
『ところで理事長。
この案件ですが。』
「ん?
あぁ、それはいいよ。
有難うね。」
『そうですか。
では失礼します。』
書類を見ながら少し話した後、華楠は用がなくなったとみて理事長に頭を下げ、理事長室を出ていった―…。
「どこが可愛いんだよ…。」