魅惑★ladyの作り方
「…とりあえず、俺はお前が退院するまでと未来関係、ヤバい時は助ける事にした」
『…え?』
「俺なりのけじめだ。
殴られなかった代わり…じゃねぇけど、出来る事はする。
俺の事見て嫌になるんだったら海に頼んで適当に時間ずらせば」
『す、ストップ!』
輝くような眼差しで華楠を見て言う翔に、華楠は本気で焦った。
人がかわった。
色んな意味で怖い。
『とりあえず、嫌じゃないです。
本当にそんな、してもらえないので…』
「いや、する。
俺の中で決めた事だ、もう口には出さないから意識はしなくていい」
『うぁ…』
意志を固めた不良は強かった。
華楠を押し切った翔はスッキリしていて、華楠を抱き締めた。
『っ!?』
「遅かったらあいつら心配するからな、行くぞ」
そのまま連れてきた時と同じように横抱きし、買った飲み物を華楠に持たせると普通に歩きだした。
華楠はやはり慣れずに顔を真っ赤にするも、抵抗はせず身を委ねたのだった。