魅惑★ladyの作り方
「大丈夫か!?
どうした、何が…!」
『成澤先輩…?』
駆け寄ってきた帝が華楠の隣に膝を付き、しんちゃんを見上げる。
しんちゃんはその鋭い視線に苦笑し、軽く頭を下げた。
「さっき俺がぶつかったんです、どこか痛めたようなんですが…」
「ぶつかった…?」
じろり、と怪しむような雰囲気を感じたのか華楠が慌てて間に入る。
『違います、私が考え事をしていて前をみてなくて…』
「…そう、か。
怪我は?」
少しほっとしたように微笑み華楠の髪を撫でる帝。
『傷が少し、痛んだだけで…』
「華楠、お前成澤学園の生徒か?」
『え?
あ、そうですが…』
「華楠?
…知り合いか?」
気恥ずかしそうに顔を逸らした華楠、しんちゃんが言葉を被せるように言うと華楠は首を傾げ、帝は眉を潜めた。
『えと、こちらは…ひあっ!?』
「小野寺 真一(オノデラ シンイチ)、華楠の幼なじみです。
今日から成澤学園で少しの間お世話になる予定なので、華楠も立てない事ですし連れて行きます。
案内お願いできますか?」
「なっ…!
あ、と、うん、そうだね、お願いしようかな…
こっちだよ」
帝はしんちゃん…基、真一の言葉に苦虫をかんだような表情をするも、学園の関係者ということで表の笑顔で接する。
固まった華楠をチラリと見て、ゆっくりと前を歩きだした。