魅惑★ladyの作り方
『るいちゃんの色気も、余裕からきてるのかな…?
大人の余裕を感じる…』
私まだまだ子供だもんね…とぼやいた華楠に、琉依は優しく笑いかける。
「子供じゃない、風呂上がりの華楠からは正直、十分過ぎる程の色気を感じた…」
『る、るいちゃん…』
カァッ、とまた頬を染める華楠に琉依は言葉を続ける。
「その余裕を意図的に出せれば、良いと思わないか?」
『意図的に…?』
「そうだ。
今の華楠は少し迫られただけで余裕を無くして慌ててしまうだろ?
相手はそれを見て余裕が生まれるんだ、俺の方が上だ、イケる、ってな。
だから強く見せるわけじゃない、余裕を見せるんだ」
『余裕を…』
コクコクと頷いて話しを聞く華楠の頭を撫で、深く考えることはないけど、と言葉を付け足した。
「まぁ、+色気を付けれたら効果は抜群だな。
その後うまく逃げられないと思う場合は絶対にしないほうがいいけど」
『+色気…
るいちゃんみたいにってこと?』
「そうだな…」
華楠を持ち上げ、自分の膝の上を跨ぐように、対面して座らせた。
「出来れば視線は相手より上。
手は首に回すくらいで…」
『ち、近いよぉ…?』
顔を真っ赤にしながら手を回す華楠に琉依はフッと破顔する。
「お前が照れてどうするんだ?
顔ごと下に向けないで目線だけ、見下すように…
そう、今みたいに甘く出来たら最高だな…」
『な、なんだか、この角度だと、なんていうかその…』
自分で言おうとしたことが恥ずかしかったのか、途中でまた顔を赤くして黙ってしまった。
「華楠?」
『ご、ごめんなさい!
忘れてください、ちょっとなんだか、えっちな感じになっちゃって…!』
両頬をおさえて俯いた華楠だが、下にいる琉依にはまる見えで。
「…俺に、欲情しちゃった?」
『っ!』
ちろっと襟を広げた琉依に華楠はボッと顔を赤くする。
「…マジか」