魅惑★ladyの作り方
由香は俯く華楠の眼鏡をそっと外した。
華楠も今度は騒ぐ事なく、涙の沢山溜まった目で由香を見つめ返した。
…由香は不謹慎にも、少しときめいたそうな。
『昔、虐められて…
男の子も女の子も凄く怖くって…
顔も、醜く歪んでる…
恐ろしくて、悲しいの…!
由香ちゃんだけ、私には由香ちゃんしかいないもん…
今も、昔も…』
ポロポロと涙を零し始めた華楠。
由香は眉をハの字に曲げつつも、優しく笑いながら華楠の頭を撫でた。
「華楠が私を頼ってくれるのは凄くわかってるし、凄く嬉しいよ?
私以外の人とも仲良くしてほしいって思うけど、少し寂しいとも思うもん。」
『う〜…!』
華楠はボロボロと涙を零し続け、由香は優しく頭を撫で続ける。
「それでも、将来はどうするの?」