魅惑★ladyの作り方
「可愛過ぎる…!
ううう、名残惜しいけどとりあえず僕も入るよう、おとんとおかんもどっちでもいいから早く寝てよねえ〜…
」
言葉の通り、名残惜しそうに華楠から手を離し、もそもそとベッドに潜り込んだ。
そのあとに真一が入り、少し布団を上げて華楠を誘う。
華楠は意を決したというよりは諦めたようで困ったように頷き、真一の隣に横になった。
すぐに伊織、悠希も続き、広くはないものの全員がベッドに乗った。
「琉依はあんまり近付かないでよね〜
僕孕んじゃうから〜」
「孕むわけないだろ。
ま、お前は小さいから他の奴に比べたら俺はラッキーだな」
「小さいとか言わないでよね〜!
あ〜ぁ、ゴツい男に囲まれて寝るなんてやだなぁ〜」
「ゴツいってお前な…」
「華楠、狭くないか?」
『私は大丈夫…
みんなの方が大変じゃないかな?
大丈夫?』
「華楠〜俺落ちそう!」
「五月蝿い!
明日に備えて早く寝るんでしょう?
無駄口叩かずに目をつむりなさい!」
伊織の一喝ですぐに静かになるほかの四人。
この五人はずっとこんな感じだったのかなぁと思うと可笑しくて、華楠はクスクスと笑った。
「華楠?」
『わっ、ごめんなさいいーちゃん、すぐに寝ます!』
口元まで布団を引き上げ、目を瞑る。
どこか楽しそうな華楠に、真一と伊織は目を合わせて笑い、華楠の手を片手ずつ握って目を閉じた。