魅惑★ladyの作り方



「三人目は体臭が気分によって変わるという世にも珍しい身体の持ち主、
charm☆smell、馨!」

『そ、そんな事が人体に可能なんですか!?』

「うーん、よくわかんないけどマジらしいよ。
本当に、身体から滲み出るんだって。
しかも良い匂いが!」

『良い匂いが…』


人よりその人体に興味をもってしまった華楠に苦笑しつつ、由香は続けた。



「四人目は低音で美しく、鼓膜だけでなく脳、心に響く声の持ち主、
charm☆voice、慧!
私は慧の大ファン!」

『声?
大ファンって、有名人みたい…』

「そ!
聞いたら腰が砕けてしまうほど美しくて、響きの良い声なの!
私も一回聞いたけど、立てなくなるね、あれは!
それで一聞き惚れ!」

『そんな声が…』


聞いてみたい、と興味をもった華楠。
由香は機嫌を良くし、最後の紹介をする。



―…それはそれは嫌そうな顔で。


 
 
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