魅惑★ladyの作り方
「何コレ、美味しい。
どこ産の、肉?
もしかして、自家製?」
『ッ!!』
子供のように目を輝かせながら華楠に詰め寄る馨。
その馨から香る爽やかで、甘い香り。
華楠はそれに驚きながらも馨を押し返した。
『ただの、スーパーのウインナーです。
後、いまさらですが貴方、誰ですか?』
「スーパー…?
…あ、そっか。
昨日会ったけど…、こっちは紹介、しなかったから…。
…あれ。
僕の事、知らない…?」
『はい。
申し訳ありませんが。
ただ、なんとかsmellの方かと…』
「あ、知ってた…。」
昨日由香に聞いた情報を脳の端から引っ張りだした華楠。
当たっていた事に驚き、立ち上がる。
『で、では!
本当に、香水もなしに身体からその気分とかの香りが発生するのですね!?』
いきなり自分に興味をもった華楠に驚きつつも、馨は小さく頷いた。