魅惑★ladyの作り方
『うわぁ…!
本当にそんな体質の方がいるのですね!
先程もタコさんウインナーを食べた時に今までとは違う爽やかな感じの匂いが…!
産まれた時からの体質ですか!?
それとも何かキッカケとかがあったのですか!?
他の人と中身は何が…い゙っ!』
眼鏡の奥の目を輝かせながら先程とは逆に華楠が馨に詰め寄った。
馨は驚きながらも聞いていたが、いい加減嫌になったのか華楠の額にデコピンをした。
「質問一つにつき…おかず一つ、ね。」
片方の口元を上げ、人差し指を立て交換条件を出した馨。
華楠は若干考えたが、今大変興味のある人間の身体の神秘のためにそれで手を打った。
「じゃあ、それ。」
『ミートボールですね、どうぞ。』
「あーん。」
『っ!
あ、あーん…。』
華楠が真っ赤になりつつも箸でミートボールを差し出すと、馨はパクンッと食べ、また甘い匂いを放ち、甘く笑った。
『では、あの、産まれた時からの体質ですか!?』
華楠の言葉に首を横に振る馨。
華楠はへぇ、と興味深そうに頷き、
『では、いつ頃ですか!?
キッカケは………っ!』
生き生きと質問する華楠の口に二本指が当てられ、華楠は驚き口を閉ざす。
「+、二個だね…。」
にんまりと笑った馨に華楠は一時停止し、苦笑を浮かべた。
この人、細かい…。