魅惑★ladyの作り方
「ご馳走、様でした…。」
『御粗末様でした。』
自分用に華楠が作ってくれたお弁当を閉じ、手を合わせる馨。
華楠も嬉しそうに微笑みかける。
「毎日、有難う…。
スゴく、美味しい…。」
『良かったです。
私も毎回こんな喜んで、綺麗に食べてもらえると作りがいがあります。』
「迷惑じゃなくて、良かった…。
有難う、華楠…。」
『私も、楽しいですから。』
もうすっかりお友達の二人は食後、いつも馨の持ってきたデザートやお菓子を食べるのだ。
「今日は、プリン…」
『わぁ、瓶に入ってるプリンなんて初めて見ました…!』
自分の後ろから紙袋を出して中身を取り出した馨。
華楠は目を輝かせ、手を合わせてそれを見つめた。
「プリン、好きだったよね…?」
『はい!
覚えていてくれたんですね!』