魅惑★ladyの作り方


「…俺か?」

「そ、慧。
随分気を許してるように見えるけど?」

「…良い、友人になれそうだ。」

「…へぇ、友人。」


慧の言葉に海は興味深そうに顎に手を当てる。
そして



「結城ちゃーん!
起きて、結城ちゃん!」

『んぅ…』


海が華楠の肩を揺らすと華楠は眉を欝陶しそうに曲げながら慧の胸に擦り寄った。
慧はそれに驚きつつも少し笑顔になり華楠の背中を優しく撫でた。



「おいおい…
寝かし付けないでくれよぉ?
結城ちゃんも意外と寝起き悪いんだな…。」


華楠の肩を揺らしながら呟く海。
慧は華楠の耳元に唇を寄せ、触れるか触れないかのところで囁いた。



「…起きろ、結城。」

『んぁっ…。』


華楠はピクッと肩を震わせ、二人にはわからない眼鏡の奥でゆっくりと目を開けた。



『………………ッ!!?』


 
 
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