魅惑★ladyの作り方
『では、そろそろおいとましますね。』
「あぁ、もう外真っ暗だね。」
ずっと三人で談笑して、切りの良いところで華楠が別れを切り出した。
「えぇっ!
もう帰っちゃうの!?」
『はい、ゴメンなさい。
家の事もあるから…。』
「そんなぁ…。」
ガックリと肩を落とし、華楠にまだいて、と訴える未来。
華楠は苦笑し、海は笑いながら未来の頭を撫でた。
「我儘言わない!
結城ちゃんだって用事があるんだから。
また来てもらえば良いだろ?
我儘言ってたら来てくれないぞ?」
「わっ、私我儘言わないよ!
華楠お姉ちゃん、また来てね?」
『はい、もちろん。』
華楠は二人の仲の良いやりとりに微笑み、告げる。
そして別れをいうと暗いから、と海に車で送られた。
帝に送られた公園まで、だが。
華楠はまた病院に行くことを約束し、海と別れた。