神様は不公平

あ、

いたいた。



明花とえっと・・・・

あ、木部君。

珍しい組み合わせ。



あ、
甘木君もみっけ。


明花と木部君が一緒にいて甘木君は少し離れたところにいたので、とりあえず甘木君に話しかけようとした。


「前島、俺と付き合ってくれない?」

「え?」


ん?

告白だ。



って、ええ?


冷静に
告白だ。
じゃないよ
私よ



なんで?

木部君は羽須美の元彼で
明花は羽須美とは全く違うタイプで



はああああああああああああああああ?


黒坂絢子、状況を飲み込むのに時間がかかっております。



「何か、その前島見てたら落ち着くって言うか、ほっとするって言うか、安心するっていうか・・・・。」

木部君がしどろもどろ。
明花の顔は明らかに困っている。


「私、・・・・あのね・・・・。」

どき

一瞬明花が私の方を向いた気がした。

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