神様は不公平


「ねえ、修。」
私はまたも修の家にいる。
勉強に疲れたりするとすぐ修に会いたくなる。


甘えてる。


わかっているけどやめられない


やめられない止まらない




カルビーかっぱえ・・・・  


違う違う。

こんな事が言いたいんじゃないの。



「呼んでから黙るなよ。」
修はそう言って私の向かい側に座った。







「修、私の前に好きだった人ってどんな人?」

「は?」

ちょっと質問が唐突すぎたみたい。
でも修はきちんと考えてくれる。


そういうところ


「だーい好き」

「は?」

しまった。口に出た。

「今日、どうした?疲れてるのか?」


絶対自分の方が疲れているのに
修はこうやっていつも気遣ってくれる。


こういうところを好きになったのは私だけではないはず。



「例えば、高校時代に好きだった人の話。」
「聞いてどうする?」
「ただ聞きたいだけ。」

変わったやつ、と修は笑った。

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