神様は不公平
 本当に最後で最後のHR。

担任の先生の粋な計らいが始まった。

『最後のHRです。思い出でも何でも良いから、一人ずつみんなの前で話をしてください。もしかしたら、これで会うのが最後になる人もいるかも知れません。悔いの残らないように。』

ジャンケンで女子から出席番号順に始まった。女子は順に、男子は逆順から始まるようにした。

私は『く』から始まるので結構早い。

何を話そう。





よし。決めた。




「じゃあ、次に黒坂絢子。」

「はい。」

教壇に行く。まっすぐ前を見たら修が見えた。



何か照れるんですけど。




< 30 / 64 >

この作品をシェア

pagetop