神様は不公平
羽須美は相変わらず仕事が忙しいらしい。休日出勤もしょっちゅうだとか。
「疲れるけどなんか私にしか出来ないって頼られてると嬉しいのよね。」
羽須美は紅茶にミルクをたっぷり入れる。
嗜好は変わっていないみたい。
時計を見ると約束の時間の10分前。
話が盛り上がると時間って早い。
「ねぇ、羽須美は子供が欲しいって思わない?」
「何?いきなり」
「いきなりでもないけどね、私はずっと欲しいな、って思ってたから。」
「まだ考えてないけど将来的にはね、やっぱ生物として生まれた以上、命を繋ぐっていうのは大切かなとは思う。」
「難しい言い方ね。でも結婚もそうだけど、子供が授かるっていうのはとても責任のいることよね。一人の人間が成長するって事だから。でも生物として・・・か、うん、わかる気もする。」
「そうでしょ?もし、私に子供が生まれなかったら、親のいない子供を引き取るっていうのも選択肢には入れてるの。」
「羽須美は子供があまり好きじゃないって言ってたから、ちょっと意外だな、そういう考え。」
「子供を守るのは大人の義務だもの。当然です。って、これは向こうからの受け売りだけど。」
「たしかに、あちらさんの言いそうな言葉ね。」
二人で談笑していると自動ドアが開いた。
ガゴッ
すばらしい引っかかり音とともに赤ちゃんの泣き声・・・・
「あ、ごめ~ん・・・悪気はなかったの。」
「疲れるけどなんか私にしか出来ないって頼られてると嬉しいのよね。」
羽須美は紅茶にミルクをたっぷり入れる。
嗜好は変わっていないみたい。
時計を見ると約束の時間の10分前。
話が盛り上がると時間って早い。
「ねぇ、羽須美は子供が欲しいって思わない?」
「何?いきなり」
「いきなりでもないけどね、私はずっと欲しいな、って思ってたから。」
「まだ考えてないけど将来的にはね、やっぱ生物として生まれた以上、命を繋ぐっていうのは大切かなとは思う。」
「難しい言い方ね。でも結婚もそうだけど、子供が授かるっていうのはとても責任のいることよね。一人の人間が成長するって事だから。でも生物として・・・か、うん、わかる気もする。」
「そうでしょ?もし、私に子供が生まれなかったら、親のいない子供を引き取るっていうのも選択肢には入れてるの。」
「羽須美は子供があまり好きじゃないって言ってたから、ちょっと意外だな、そういう考え。」
「子供を守るのは大人の義務だもの。当然です。って、これは向こうからの受け売りだけど。」
「たしかに、あちらさんの言いそうな言葉ね。」
二人で談笑していると自動ドアが開いた。
ガゴッ
すばらしい引っかかり音とともに赤ちゃんの泣き声・・・・
「あ、ごめ~ん・・・悪気はなかったの。」