神様は不公平

明花は大学を卒業して

地元の市立図書館の司書として

2年くらい働いた。


あんなに地元にこだわっていたからそのままずっと地元にいるんだと思ってた。

だから母親同士が知り合いという人と結婚して他県に行くって聞いたときはとってもびっくりした。

でも彼女なりに頑張ってやってるみたい。
高校時代に比べると少し痩せた。

明花の旦那さんには結婚式で見たけど
背が高くてハンサムだった。




修には負けるけど。



私は修が一番。


「ちょっと何そんなところで突っ立ってるの?」

優丈君を明花に返しながら羽須美が急にしゃべった。

後ろを振り向くと



「盛り上がってるのに、水をさしたら悪いかな、と思って。」
「そもそも来るのが早いのよ。まだ1時間も経ってないのに。」


文句を言う羽須美を無視して言う

「黒坂、前島、久しぶり。」

「もう前島じゃありませ~ん。」
< 50 / 64 >

この作品をシェア

pagetop