神様は不公平
「ごめん、私なんか感情の表出へたくそなの。」
「いいよ。絢子のそういうとこも大好き。」
「なんか恋人みたいね、明花。」
「でしょ?あたし男の子だったら絢子の彼氏になってるよ、きっと」
「それは無理よ。修がいるもの。」
「・・・ごちそうさまです。・・・」
明花は胸の前で手を合わせた。何か急に照れくさくなって私は早口で言う。
「ごめん、今日は修に会える日だからもう帰るね。」
鞄を持って教室を飛び出すとお幸せに~~~という明花の声が聞こえた。

今日の話も修にしよう。
修は学校の話をとても面白そうに聞いてくれる。
なんでも「懐かしいし、絢子との歳の差が無くなる気がする。」
だって(笑)
この前会社で私の話をしたら、「犯罪だ」ってすっごくからかわれたらしい。
で、私の写真を見せたら、すごいうらやましがられたって。
なんか嬉しい。
早く行かなきゃ。
あ、そうだ。行く前にメールしておこう。






あれ?
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