神様は不公平
 あまりに慌てて飛び出したので

携帯電話を忘れた私。

最近明花がうつったかも。
どうも抜けてる。

多分、まだ明花は教室にいるだろう。

私が忘れ物をしたらいつもはすぐに追いかけてくれるのに、今日は来ない、ということは・・・

おそらく寝ている。

起こさないように携帯電話だけ取って帰ろう。

そう思ってドアに手をかけた。

いたいた・・・。やっぱり寝てる。ん?

誰かいる。

あ、甘木君だ。


声をかけようとして私は思わず隠れた。
心臓がどきどきしている。


どういうこと?


甘木君は
甘木君は







明花の髪の毛に触れていた。





さっき明花言ってたよね?「甘木君に言ったとき」って・・・
じゃあ、あの話、甘木君も知ってるはず。




甘木君

明花のこと・・・・・・・










何も知らないふりして甘木君に声をかけると「あれ?忘れ物?」と普通に笑顔で言われた。



何故かはわからないけど

この事は修に言えなかった。
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