last love
第1章
2つの出会い
私は佐藤美姫。
高校1年生。
今日は入学式。
期待だけでいっぱいだった。
『ミキ!おはよ!』
走って私に抱きついたのは、親友の佐野真由美。
中学から大の仲良しだった。
『マジ楽しみだね〜』
マユミも私と同じく、期待だけでいっぱい。
私とマユミは、性格とか考え方がよく似ていた。
でも違うのが1つだけ。
それは好きな男性のタイプ。
私は知的・硬派・大人が絶対条件。そのせいか告白されたことはなんどかあったものの…彼氏はできたことがない。
一方真由美は、兎に角顔!イケメン大好き。確かに過去の彼氏は皆イケメン。
『絶対いい男みっけよ〜』
マユミはやる気満々。
「あたしも彼氏欲しいなぁ〜」
『絶対つくろうね!で、ダブル制服デートとかしちゃってさ〜』
「いいね、いいね」
かなり盛り上がりながら、学校に向かった。
――――――――――
【学校】
『あっ!あれクラス発表じゃない?』
私達はクラス発表がされている看板のところへ猛ダッシュした。
一緒でありますように。
『………あった!一緒だ、一緒!!』
「やった〜!」
私達は抱きついて喜んだ。そして教室へ。
黒板に張り出された座席表を見る…。
「勿論だよね〜」
よくいる佐藤は、このクラスにはおらず、私達の席は前後だった。
中学の時もそうだった。
それで仲良くなった。
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