last love

ぎゅっと抱きついてしまった。

『………佐藤?!』

私は何も言わなかった。

しかも私は何故抱きついたのかよくわからない。

『引き止めてくれたってことはやってくれるのか?学級委員長』

「絶対やらない」

『なんだよ…笑』

私の方を向いて、そっと抱き締め返してくれた。

ビックリした。

『…香水つけすぎだ』

「すみません」

『嫌いな匂いではないけどな』

「他の生徒にも…こういうことしてるんですか?」

『バカ言え。抱きつかれたのも初めてだ』

私は急に恥ずかしくなった。自分から離れた。

『もう大丈夫か?友達待ってるんじゃかいか?』

やばい!忘れてた!

「あの…ありがとう」

『気にすんな!また明日』

私は走って玄関へ向かった。

どうしよう…

好きになっちゃったかもしれない…

すごく私には珍しい、一目惚れだった…


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