last love

玄関に行くと、リクだけがいた。ヒロキとマユミは先に行ったらしい。

「待っててくれたの?」

『そんなんじゃないけど…ミキが迷ったら困るし、面倒だから』

「なにそれ〜!何回も行ってるから迷わないよ」

『はいはい。行くよ』

なんなのコイツ。
でもひとりで待っててくれたのには感謝だなぁ。

「…ありがとう」

『え?』

「2回も言わない」

『聞こえてました〜』

ちょっとムカつくけど面白いかも…。

カラオケ到着。
ヒロキとマユミがいる部屋へ向かった。

マ『おっそい!ミキ!』
ヒ『待ってたぜいぜい』

2人のテンションは最高潮だった。

私も今日ははっちゃける気持ちでヒロキからマイクを奪い、マユミとデュオ。

いっぱい歌って、騒いで、踊ったりした。

マ『楽しかった〜!』

「楽しかった!楽しかった!久々だったしね」

マ『そういえば、市原なんだったの?』

どきっ。

「あぁ…なんか学級委員長やってくれないかって話。マジ無理だよ」

ヒ『あ〜今日あれ決めるのに1限終わっちゃったしな』

マ『え?で、OKしたの?』

「まさか!しないよ」

リ『…にしちゃあ長かったな』

沈黙が走る。

「……すごい粘られちゃって!」

ヒ『確かに。ネバネバしてるもんな』

マ『かなり若いらしいよ、あの担任。まだ23とかだって〜』

ふーん。

リ『あっ…プリでも撮ろうや』

マ「賛成〜!」

最初前列にマユミと私。

で、私はマユミのためにヒロキと交代した。

マ『仲良しアピろうよ』

皆壊れた。

皆で抱き合ったり、
顔をくっつけてアップで撮ったり、変顔したり…

すごく楽しかった。


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