ACcess -操-
僕のリアル
- 水野 翔
新しい環境や学校、友達なんかにも慣れてきた六月の終わり。
僕は足早に、校内にあるコンビニの雑誌コーナーから教室へ移動していた。
じんわりと額には汗が滲む。
山の斜面を利用して造られた大学の校内。
なので、日々運動不足の僕にとっては苦しい坂道。
梅雨独特の湿った空気。
教室までの道程は遠く、遠く。
少しの休み時間を利用して買いに行ったお弁当が腐らないように、自分の短い影の中へ避難させた。
やっぱり止めればよかった…。そう後悔するも、時既に遅し。
あと三分で鐘の音は鳴る。
もう走ってもどうにもなるまい。
そう僕は自分の心に言い聞かせ、歩くスピードを落とした。
僕は今年の春、この大学へ入学してきた。
期待を胸に抱き、特に何をするでもなく進学の道へ。
地元はここから車で二時間弱の場所にひっそりとある。
遠くもなく、近くもなく…ちょうどいい場所でとても気に入っているのであります。
校舎は山の斜面に沿って何棟も連なっている。
僕の目指す教室は頂上にある二十五棟。
もうそろそろだ…。
僕は足早に、校内にあるコンビニの雑誌コーナーから教室へ移動していた。
じんわりと額には汗が滲む。
山の斜面を利用して造られた大学の校内。
なので、日々運動不足の僕にとっては苦しい坂道。
梅雨独特の湿った空気。
教室までの道程は遠く、遠く。
少しの休み時間を利用して買いに行ったお弁当が腐らないように、自分の短い影の中へ避難させた。
やっぱり止めればよかった…。そう後悔するも、時既に遅し。
あと三分で鐘の音は鳴る。
もう走ってもどうにもなるまい。
そう僕は自分の心に言い聞かせ、歩くスピードを落とした。
僕は今年の春、この大学へ入学してきた。
期待を胸に抱き、特に何をするでもなく進学の道へ。
地元はここから車で二時間弱の場所にひっそりとある。
遠くもなく、近くもなく…ちょうどいい場所でとても気に入っているのであります。
校舎は山の斜面に沿って何棟も連なっている。
僕の目指す教室は頂上にある二十五棟。
もうそろそろだ…。