ACcess -操-

次は周辺機器がたくさんある場所へ。

ﾌﾟﾘﾝﾀｰやｽｷｬﾅｰなど入力機器が主に売り場を占めているが、記憶装置や無停電電源装置やｽﾋﾟｰｶｰ関係も多数揃っていた。

「…これって、ﾍｯﾄﾞﾎﾝ？」
「いや、ﾍｯﾄﾞｾｯﾄって言ってﾏｲｸと合体したやつ。
　ｵｽｽﾒはｲﾔﾎﾝﾀｲﾌﾟじゃなくてﾍｯﾄﾞﾎﾝﾀｲﾌﾟかな？音漏れも少ないし、臨場感が楽しめるからね。」
ﾍｯﾄﾞﾎﾝからﾏｲｸが付いている物の前まで案内するとそう言った。

「でもこっちの片耳ﾀｲﾌﾟのは、ｲﾔﾎﾝがない方の外の音が聞こえる仕組みだから、ﾚｯｽﾝ用とか講義とか…ﾃﾚﾋﾞのADさんとかがよく使ってるやつ。
　だから両耳のこれがいいよ。」
そう言って、またもや僕の手に商品を持たせた。

「ねぇ…なんでそんなに知ってるの？」
「えっ？なんでって…普通じゃね？」
「…普通じゃない。」
「あそ。」
最近の男の子はこんなもんなのか？
なんだかちょっと不安だ。