ACcess -操-
敵にも味方にも視界の悪い、森のフィールド。

木と木との間を縫うように走るペッパー。
彼の後ろにはドラゴンが。

ガンナーの自分は仕掛けを作る。
その間に彼は敵を引き付ける。
「お前から見て三時の方向に追い込めるか!?」
起爆の罠を仕掛け、餌を持ちながらペッパーの元へ俺は走る。
「俺を誰だと思っている?」
「知らん。」
「左後ろ!」

中級者向けのドラゴンの強烈なしっぽのパンチが飛んでくる。
「くそっ!」
「スカイ!」
かすっただけでも、まだレベルの低いスカイにはキツイ一撃だ。

すぐさまペッパーは回復アイテムを使ってくれた。
「退いてろ!ここは任せて狙い撃て!」
敵をおびき寄せる餌を、俺の手から奪って去って行った。

すぐに木の陰に隠れてゴラゴンを狙う。

ペッパーの強烈な蹴りと蹴りの間を狙う。
照準をドラゴンの瞳に合わせる。

タイミングを図って威力の高い殺傷散弾を放つ。

腹の底に響くような鳴き声でBGMすらかき消される。

それもかまわず、他のアバには真似できない跳躍でドラゴンに果敢に挑むペッパー。

飛びながらも一発、また一発とストレートを喰らわせる。
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