ACcess -操-
だいぶ腑に落ちないが、タウンに戻ってきた。

あれからどこかおかしいペッパーを隣に携えて。
「…で、何したい?バザー行くか?」
「んー…。さぁてね。
 なぁ、ちょっと離脱していいか?」
「え?…まぁ、いいけど?」

何かあるんだろうが、深くは聞かなかった。
いや、聞けない気がした。
「ほいほい。いじめられんように、気をつけろよ。」
「なんでだ?」
彼女はにこりと不敵な笑いを浮かべる。
何だ…?

ペッパーは周りをゆっくりと見回す。
つられて俺も周りを見る。特に何がどうとかは無い。
「後、見てみろ。」
「後…?」
後を振り返る。

やはり特に何もない。
何人かが目を反らしたような気はしたが。

腕を組む癖をした。
「Twin Beeの片割れと色男。もしくはショタ。」
「…は?」
「噂になってる。最近、片割れと一緒に居るよりも、レベルの低いガンナーかシーフと一緒にいるって。」
急に言われた意味が分からない。
「それがなんだ?」
「それが…?お前、事の重大さを分かってないな。孤高のTwin Beeが、初心者と群れている。いや、初心者を連れて歩いている。」
< 36 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop