ACcess -操-
そうだよ。俺には事の重大さがよく分からない。
「…。」
「何か俺らが企んでるとか、初心者と仲良くしたら知り合えるとか…。
 まぁ、気をつけろよ色男。」
「はぁ!?」
「んじゃ、またな。」
そう言って去って行った。
「…いろ、おとこ…?」

なんだそれ。
そう思いながらペッパーの背中を見送り、歩き出す。

すると、遠巻きに見ていたと思われる人から声をかけられた。
「なぁ、君の知り合いって…可愛い子だなぁー!」
「…。そうか?」
「可愛いって!なぁ、どうやって知り合ったんだ?」
「さぁな。」
「連れないなー。お話しようぜ。」
「そんなに物珍しいか?」
「え…?」
「暇…だな。」
俺はその場を後にした。

そうか…Twin Beeの通り名はすごいな。


Twin Beeは全く群れない。
会話をしたり絡んだ事のない者が多かった。

それだけ聞けばただのソロプレイヤーだが、彼らはちょっと違う。

β版からのヘビーユーザーでかなりの高レベルプレイヤー…。

たまにふらりと現れては、苦戦していた所を助けてくれる。


でも他人には全く興味無い…。自分達の世界で生きている。
言うなればただの自己中心的な性格。


などなど…クロファンユーザーの中ではちょっとした有名人だった。
そんな有名人が何故か初心者と群れている…、きっとそんな所だろう。

興味本位できっと聞いてくるんだろう。

それでも鬱陶しいだけだった。
それにあまり話しかけられると昔の記憶がフラッシュバックされてしまい、胸が締め付けられてしまう。

苦しくなって…死にそうになる。
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