ACcess -操-
ペットの話で盛り上がりながら、酒場の中を歩く。

楽しそうなアバター達の笑い声や会話で溢れている。

少し浮いているのでは?なんて思ったが、そんな事も感じさせない暖かな世界だった。
「こんにちはー。」
「やぁ。」
目が合ったり、すれ違うアバターに挨拶されたりする。

僕もこの世界の一員なんだ。


カウンターまで来ると、従業員が近寄ってきた。
「いらっしゃいませー。
 何かご用はありますかー?」
ニコニコと女の子は僕達に質問をしてきた。
すると選択肢がいくつか出てきた。
「うぉ!?何これ?」

スカイは何事も無かったかのように、選択肢を選んでいた。
「酒場のお姉ちゃん。」
「見たら分かるよ!
 何これ何これ!?どうしたの?お姉さん何者?
 ってか、何が始まるのっ!?」

こっちを見たスカイは笑って、実戦有るのみ!と言った。
実戦?どんな意味だろう?


スターティングゲートと呼ばれる門をくぐる。
タウンとフィールドを繋ぐゲートで、このゲートを通らなければフィールドに出られない。

割と大きな門。

向こうの世界は見えない。

酒場にこんなものあっていいのか?
「行くぞー。ついて来いよ。」
< 49 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop